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高尾山にラブレターを贈ろう!一票で変わる大切な自然

2008.01.24

高尾山にラブレターを贈ろう! 大都市近郊にあり、豊かな自然で知られる高尾山(東京都八王子市)。
ミシュランの三つ星にも認定されたこの山が、今、重大な危機に瀕していることを皆さんご存じでしょうか?

高尾山は、標高わずか599mという小さな山ですが、植物の種類は1,600種、昆虫は4,000種、野鳥も100種と生物多様性に優れ、小さな子供から年配の人まで、多くの登山者に愛されています。

その素晴らしい山で、物議を醸しているのが高尾山トンネル工事。
高尾山のど真ん中にトンネルを貫通させて圏中道(首都圏中央連絡自動車道)を整備しようというものです。
確かに、道路が整備されれば、神奈川方面から関越方面に行く際に一般道を通って東京都内を抜ける必要がなくなるため利便性はあがるかもしれませんが、山の真ん中に穴を開けることで、生態系が大きく変わってしまうことが非常に危惧されています。すでに、八王子JCTの建設や試掘により、滝涸れや湧き水の枯渇の発生が報告されているんです。

そして、この山の運命の鍵を握っているのが、実は、今週末の1月27日に実施される八王子市長選。どちらの候補が市長になるかで工事の行方が分かれます。
市民グループの間では、この選挙で高尾山の環境破壊に"NO"の言える候補者を応援しようという活動もわきあがっています。かけがえのない自然を何とか守りたい。“エコアクション虔十の会”というグループでは「高尾山にラブレターを贈ろう!」という、一票の投じ方を有権者に問いかける活動も行っています。

米国でも、次の大統領選候補の話題がニュースを賑わしていますが、4年前、アメリカ国民がブッシュ氏に投票せずゴア氏に投票していたら「テロとの戦い」ではなく「環境推進社会」になっていたかもしれません。また、日本の多額の国家予算も、インド洋での給油支援ではなく、もっと別の形で世界の貢献のために使えていたかもしれない…。

道路建設そのものが良いか悪いかではなく、環境と共存できる方法を検討するという、当たり前の行政判断を「正直に」できるかどうか、そういう人を選べるかどうかが重要な気がします。

最終的に誰に投票するかは、個人の自由。
でもそろそろ、環境に大事な一票を投じようではありませんか。

高尾山にラブレターを贈ろう!(エコアクション虔十の会)



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