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美味しい野菜は“種”にもこだわる?! 野菜のタネを知る「シードマイスター」

2009.01.20

寒いこの季節、家庭の食卓に欠かせないのが「お鍋」。そのお鍋の具材といえば、白菜や人参など色々ありますが、葱も欠かせない野菜のひとつですよね。関東で言えば、甘みの強い下仁田ねぎを入れると美味しさも倍増といったところです。

ところで、この下仁田ねぎ、どんな種からできているかご存じですか?
同じ下仁田ねぎでも、実は少し違いがあるのです。

私たちが普段食べている野菜には、「F1種(エフワンシュ)」という種からできている野菜と、「在来種」「固定種」という種からできる野菜があります。現在、スーパーや八百屋で売っている野菜の殆どは「F1種」からできている野菜です。

「F1種」は、生産性などを高める目的で、日本が高度成長期を向かえる1960年代より急速に普及した野菜で、成長が早かったり、見た目がよかったり、甘みなどの個性が強い野菜ができたり、という特徴をもっています。

一見すると良いことばかりですが、反面、農薬や肥料を使うことが野菜作りの前提になりがちであったり、生産者がその野菜を作るために毎年種を専門の種屋から買わないといけない(F1種の野菜から種を採取して育てても、同じ野菜をつくることができないため)といったこともあります。

これに対して「在来種」「固定種」は、農家が代々育て受け継いできた種からできる野菜で、その土地や風土にあった野菜や強い生命力をもった野菜ができる、という特徴があります。京野菜や練馬だいこんなどが有名で、下仁田ねぎも、この「在来種」にあたります。

但し最近では、下仁田エリア以外でも育てられるように品種改良が繰り返され、新種の下仁田ねぎも出てきています。ただ、生粋の下仁田ねぎと、これとでは、やっぱり味も違うんです。

現在、「在来種」「固定種」から野菜を育てる農家は少なく、ともすると、こんな美味しい野菜がなくなってしまうのでは?という思いもでてきてしまいます。
こういった野菜のタネの不思議を知り、安全安心な野菜を広げていこうとする動きに「シードマイスター」という資格があります。対象は、有機野菜を育てている人や家庭菜園を始める人、野菜料理のレベルアップを図りたい人などで、現在、ジュニアコース2009年度第2期生を募集しています。
野菜好きな方は、こういった資格にチェレンジしてみるのもいいですね。

シードマイスター


【お知らせ】
さて、2007年8月からスタートした「LOHASニュース」は、今回をもってひと区切りとすることとなりました。ご愛読いただいた読者の皆様に心からお礼を申し上げます。



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