LOHAS(ロハス)なライフスタイルを創造する生活情報雑誌






LOHASのロハスなごろべえ日記

近頃、都に流行るもの つづき

文:ごろべえ |2007.08.13

8月の初めは北京にいた。
二つ目の話は「食」事情である。


そう言えば、日本では中国の食の安全性が問題視されているが、
中国では偽物がたくさん出回っている。
そんなことは中国人ならみんな知ってる。
別に今に始まったワケじゃない。
昔から、信頼性と価格は比例関係にあるのが中国なのだ。

ということは、金を出せば安全でいいものもたくさんあるということだ。
何しろ、「世界で一番進化した資本主義」だ。
不可能はない。

例えば、有機食材も含めて素材にこだわった中華料理の店も
最近では随分ポピュラーになってきている。
そんなヌーベルシノワの店の一つが、
俏江南(South Beauty)だ。

北京からスタートしたこのお店だが、
上海・成都・大連にも進出しているのでご存じの方もあるかと思う。
で、どんな感じなのかといえば、とにかくおしゃれである。
東京やロンドンやニューヨークにあるような
「おっされー」な感じである。
社長は張藍(Zhang Lan)という女性で、
1991年にカナダから戻ってから北京でこのレストランを始めたそうだ。
中国ビジネスは通常ハイスピードで展開するものだが、
上海への進出は創業から10年経った2001年というから、
大きくなるまでは相当苦労があったに違いない。

料理は四川料理をベースとした創作料理である。
どのプレゼンテーションも相当凝っている。
同じ辛い料理でも東南アジア系のエスニックや
韓国料理などとも一線を画した雰囲気だ。
味も充分美味しい。都会な感じの味付けになっている。
きっと食材の問題さえ解決できれば、
東京やニューヨークへも進出するんだろうなぁ。

気になるお値段だが、これはもうインターナショナルプライスである。
一人あたり1万円〜2万円くらいだろうか?
今回はご招待を受けていたので、正確な値段は分からないけど・・・
もともと兌換券と呼ばれる外国人専用の人民元を利用していた頃から
中国の都市の価格は結構高かった。
でも2007年の時点で記憶しなければいけないのは、
これらの新しいお店は外国人のためのレストランではなく
成功している中国人のためのものだということである。

日本では、地方から出稼ぎに出てきた悲惨な中国人の話や
段ボール入りの肉まんの話しかニュースにならないが、
現実の中国はもっと違うところに存在する。
日々目にする格差の現実や偽物のニュースは、
日本人である僕には我慢できないものの、
中国の人たちから見れば「発展過程での残念な出来事」でしかない。
なにせ、大きいのだ。
だから、「細かいことには構ってられない」ってことになるのかな。


少しだけ中国の見方変わったでしょ?
中国。甘く見てはいけませんよ。

 



トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://www.lohas.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/223

トラックバックされた記事


コメント


コメントを書く

ご意見や感想をお寄せください。


※ご投稿いただいたコメントは、編集部にてチェックの上で掲載いたしますので、表示されるまでに多少お時間をいただいております。